記念日の泡波
昨日は誕生日だった。
最近は別に誕生日といってもめでたい気分ではないし、その前数日間は完全に「バースディ欝」になる(笑)。まあいざその日を迎えてしまえば、じたばたしてもしょうがないと開き直るんだけど。
会社でおいしいケーキをご馳走してもらったものの、アフター5の予定はないのでまっすぐ帰宅。
なんにもイベントがないのも寂しいので、台所の流しの下に秘蔵している「泡波」の一升瓶を引っ張り出し、グラスに注いでひとりで乾杯。ストレートでゆっくりいただく。
1997年の波照間島初上陸の時に買ったやつだから、もう立派に
9年物の古酒です。
波照間島のほぼ中央にある小さな蔵元で、島と同じ名を持つ波照間さん一家が作っているこの泡盛。もともとは「島民の、島民による、島民のためのお酒」だったので、島の人たちにいきわたる量だけ作っていればよかった。
しかし、いつからともなくそのクセのない旨さが島の外からの来訪者の間で評判となり、あっという間に「幻の泡盛」としてまつりあげられるようになってしまった。今じゃ島に行っても、よほどの幸運に恵まれた人でなければ購入はおぼつかない。
我が家の秘蔵の泡波も、1997年の波照間島初上陸の時に買ったやつだから、もう立派に9年物の古酒。当時はまだそれほど騒がれていなかったこともあり、わたしも購入できてラッキーと思ったもののそんな稀有な機会だったとはつゆ知らず……
でもその後、何度か島に通ったけれども、一升瓶はおろか三合瓶さえ店頭に並んでいる姿を見たことがない。二度ほど入手したことはあるけど、どちらも島の人を(直接・間接に)介した「いただきもの」だ。
というわけで、我が家の一升瓶はますます貴重品となり、大事なお客にしか飲ませたことがないし、わたし自身も、なにかの記念日に少~しだけいただくのみ。なのでまだ三分の一は残っているけど、残り少なくなればなるほど貴重品となるわけで……
余談ながら、知人から「ラベルの市外局番が09808の頃のは、ファンの間ではさらに貴重らしい」と聞いた。そうと聞くとますます大事にしないと(笑)。
ではもうひとつ貴重な画像を。
初めて見る人もあると思うけど、これは一升瓶を包んでいた包装紙。今にして思えばとんでもなく貴重品なんだけど、当時はそこまで頭が回らず、保存状態はかなり悪い。惜しいことしたなぁ。
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