ふだん着物計画

唯ねーねー

2006年09月24日 21:57


今日は川崎で三線のおさらい会。ひさびさに着物で出かけた。
今日着ていったのは先日ネットオークションで落札した銘仙の単衣とアンティークの帯。着物と帯合わせても5000円以下というお値打ち品。

そもそも着物にはまったきっかけは三線だった。以前「わたしがキモノを着る理由」でも書いたとおり、琉球古典の三線では、コンクールや正式舞台でどうしたって黒留袖という和装の最難関を着なければならない(最近は協会の制服である色無地に袴でもOKとなったけど)。

着付けはだれかに頼むとしても、着物姿での立ち居振る舞いは多少着慣れないとサマにならないし、ステージに上がる時の着付けは、できるところまで自分でやっておかないと時間がかかって大変。というわけで、なるべく着物を着る機会を増やす努力をしてきた。
とはいっても、今時キモノ生活をするのはけっこう大変。
まず最初の難関は、「お金がかかる」ということ。

最近は浴衣だったらユニクロで安いやつ買ってくるという手もあるし、着るのもお手軽だけど、普通のキモノを着ようとなると、キモノ本体は万単位、帯も同様、それプラス帯締め・帯揚げ・帯枕・襦袢・和装用下着……こまごましたものも揃えるとなるともう大変。

で、最近はまっているのがネットオークション。少々難あり物件(笑)だったら1000円、2000円で入手することもできる。ちょっと「いいなぁ」と思えるモノは他に狙ってる人も多いので、あっという間に値段がつりあがるし、明らかに「よい品」ははじめから手の出ない値段がついている。いきおいあまり競争相手の出なさそうな個性的・かつそのまま着るには問題のあったりする物をねらって落札することになる。

実物を見て買うわけではないので、モノが届いてから「あたっ、イメージと違った」ということもあるけど、そんなに高いものじゃないのでダメモトと諦めもつくし、今のところ着用不可能な大ハズレにはあたっていない。

そのかわり、時には自分で袖や脇をほどいてサイズを拡張して縫い直したり、風呂桶に水とおしゃれ着洗剤を入れてそこに漬け込んで足踏み洗いしたりと、いろいろ努力は必要。おかげで着物の材質や各部の名称など、かなり知識も身についた。

そもそもの目的だったステージ衣装の着付けでも、最近は鏡のない控え室でだいたい着付けができる(帯だけはまだまだ……だけど)までに上達した。最初コンクール受験のため黒留袖を買ったとき、母親に、
「着付けの練習すればなんとかなるかな?」
とたずねたら、
「無理。美容院で着付けてもらいなさい」
と即却下されたことを思えば、人間やればやれるもんだなぁ、と感慨ひとしお。

あ、それから、着物の最大の利点。
昔はボディコンのワンピースなど着てバリバリだったわたしも、さすがに最近は身体がついていかず、一式泣く泣く姪っ子に譲るハメに……
で、ちょっとしたよそいきが全滅状態なのですが、着物はその穴を埋めてくれそうです。
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