トゥシビー

唯ねーねー

2007年01月22日 23:16



三線にかかわっていたおかげで、昨日は非常にコアな沖縄のお祝いに列席することができた。
わが師匠のそのまた師匠、仲宗根忠治先生の85歳の生年祝(トゥシビー)である。

沖縄では、自分の生まれ年と同じ干支のめぐってくる年に「生年祝」というお祝いをする。ことに数え85歳ともなれば、立派にことほがれるべき長寿なので、みんなで盛大にお祝いして、ついでにその長寿と元気にあやかってしまおう、というおめでたい宴になるわけだ。


会場の川崎日航ホテルに着いてみると、出席者の皆さんが三々五々集まり始めていた。いつも合同おさらい会や野村流関東支部の行事などで顔をあわせる人たちも、普段は結構ラフな格好で来るのだけど、今日はお祝いのパーティということでスーツやドレス、着物の礼装姿などで来ている。なので一瞬「誰?」と目を疑う人もいたりして……あ、いや、変ってことじゃなくて、イメージが違いすぎて……(笑)

ま、そういうわたしも弟の結婚式の時に買った黒のアオザイ姿だったし(爆)。

パーティはまず挨拶からはじまり、「あやかり杯」という乾杯の儀式に続く。内輪のお祝いならひとりひとりがその日の主賓から杯をいただき、長寿のオーラを分けていただくところだが、さすがに参加人数百数十名という規模だとそういうわけにもいかず、先生方によって雅やかに演奏される「かぎやで風」特別バージョン(島袋正雄先生からお祝いに贈られた琉歌を歌詞に使ったとか)をBGMに、代表者が仲宗根先生から杯をいただく。その後みんなで「乾杯」。

さてその後は余興のオンパレード。
関東沖縄芸能界の重鎮、仲宗根忠治先生のお祝いだけあって、余興もハンパじゃない。

かぎやで風
踊りくはでさ(四つ竹)
前の浜
貫花
松竹梅
ジャワ古典舞踊
沖縄民謡
八重瀬の万歳
沖縄エイサー

じつはわたしも、ご指名により余興に参加した。同じ小那覇教室の荒木さんと、宮森教室のなぎさちゃんとの3人で組んだ即席ユニット「ミヤラビーズ」による民謡ステージ……いやもう、そうそうたるメンバーに混じっての演奏だもの。緊張したさー(笑)。

わたしたちの後で、真打ち忠治先生の十八番「八重瀬の万歳」が登場。



いやー、いつにも増してセリフ回しと動作にキレがあって、すばらしかった。こういうオジィって、やっぱかっこいいよねー。お孫さんたちが羨ましい。
でも忠治先生も緊張したらしく、二次会では「セリフを間違えた」と激白されてました(爆)。

最後はエイサーが入って、「唐船ドーイ」でみんなでカチャーシー踊って、賑やかに終宴。

今度は12年後の「カジマヤー」だなぁ。忠治先生、それまでお元気で頑張ってください。弟子・孫弟子一同、忠治先生をオープンカーに乗っけて町内パレードするのを楽しみにしてますから~。
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