沖縄芸能の日

唯ねーねー

2008年04月29日 00:58



先日「オキナワ/カワサキ」という展覧会の招待券をもらったので、日曜日に武蔵小杉の川崎市市民ミュージアムまで出かけていった。
いやうちからは遠いんです~。東西線と銀座線乗り継いで渋谷まで行ってそこから東急東横線に乗り換え。そこからさらにバスに乗って等々力緑地へ。

初めて行ったけど、なかなか面白い建物だった。展示室のほかに映像ホールや巨大な吹き抜け空間があって、映画の上映や各種コンサートやパフォーマンスの上演もできるようになっている。
外の公園道路では、許可証を取れば日曜日にストリートライブもできるらしい。うらやましい~。浦安がこんな施設作ってくれたら入り浸ってただろうに……

で、今回は展覧会にタイアップするような形で、その吹き抜け空間(逍遥展示空間というらしい)に琉球舞踊の舞台が設営されている、というわけ。
わたしはまた2~3曲程度踊る簡単なイベントだと思っていたので、会場についてプログラムを渡されて驚いた。
「かぎやで風」に始まって、「踊りくわでさ」「花風」「下り口説」「むんじゅる」「前之浜」「浜千鳥」「鳩間節」という充実のステージで、渡されたプログラムも、それぞれの踊りに使われる歌の意味を丁寧に解説した、さすがミュージアム、と感心する仕上がり。

司会もミュージアムの関係者がやっていて、琉球舞踊を初めて見る人にもわかりやすい解説だった。ちょっとばかり事前の打ち合わせ不足だったかなーと思える場面もなくはなかったけど……

いや、ラスト演目の「鳩間節」の前に、着替えに時間がかかるのでその間沖縄民謡をお楽しみ下さい、という案内の後に始まったのが「渡りゾウ~瀧落し」だったのはちょっとズッコケた。一緒に座っていた三線仲間もみんな「民謡じゃないじゃん!」と内心突っ込み入れてたらしい(爆)。
二曲目は「安里屋ユンタ」だったので、全面的に間違いというわけではなかったけれど。

終演後、展示室の展示を見に行った。こちらも小規模ながらなかなかいいものを集めてある。大正時代の古い写真とか、沖縄県立博物館からやってきた屏風とか、戦火をくぐり抜けてきた貴重な紅型衣装とか(それにしても昔の人ってちっちゃい……)

最後のほうになって、川崎と沖縄のかかわりを示す展示がある。その解説の中に、沖縄から川崎の紡績工場に出稼ぎにきた女工さんたちが、たまに県人会が主催する芸能の上演を楽しみにしていた、という一節があって、なんだかじんときた。
今でこそ内地出身のわたしたちが「沖縄」のイメージにあこがれて歌三線や踊りを始め、年一回の「沖縄芸能大会」も数あるイベントのひとつとして何気なく参加しているけど、やっぱりその草創期には、こういう人たちの故郷に寄せる熱い思いがあったんだなーということ、これはちゃんと覚えておかなきゃいけないような気がする。

……ま、だからといって上達度があがるというわけじゃないけどね(笑)。

そうそう、5月11日(日)には八重山芸能の上演があるそうです。こっちも絶対見ごたえあると思うので、お時間のある方はぜひ。
関連記事