第4回「琉球古典を楽しむ会」

唯ねーねー

2010年03月23日 21:58


(ただいま「作田節」演奏中。左:安富祖流 右:野村流)

先週の土曜日は第4回の「古典を楽しむ会」。
前回と打って変わって今回は総勢7人のにぎやかな会になりました。

今回のテーマは「野村流と安富祖流とのコラボは可能か」(笑)。
いや別にそういうテーマ設定したわけじゃないんですが、なんかそういう流れになっちゃいました。
野村流と安富祖流とでは、実はけっこう節回しが違います。
「さんしんの日」の一斉演奏でわかるように、流派を超えて一緒に弾ける「かぎやで風」も、野村流と安富祖流と一緒に弾いてみると、メロディの上がり下がりのタイミングがかなり違う。
そんな時はどうしてるかと言うと「多数派の野村流に安富祖流が合わせてる」んだそうです(笑)。

で、実際やってみると、メロディーの骨格は変わってないので多少の違いに目をつぶれば、曲によっては合わせられないことはないんですよね。以前照喜名朝一先生(安富祖流)と島袋正雄先生(野村流)という二大人間国宝が同じ舞台で歌ってるのを見たことがあるので、不可能じゃないんだろうけどどうやってるのかなぁ……と疑問に思ってたんですが、自分でやってみるとなんとなくわかったような気が。
人間国宝級になれば、お互いどこがどう違うのかもわかってるでしょうから、双方阿吽の呼吸で落としドコロを見つけていくんだろうなぁ。

この日実験したのは「作田節」と「貫花(武富節~南嶽節)」と「揚作田節」。「作田節」なんて前奏からしてかなり違うので合うかしらんと思ったんですが、なんとかなります(笑)。武富節は出だしがかなり違いますが、どっちかがあわせれば後はなんとかなりそう。

同じ流派できっちり合わせるのもいいけど、違う流派の人とお互いどこまで合わせられるか探りながらやるセッションも緊張感あって面白いなぁ、と思いました。

実はこの日の古典会はここでは終わらず、場所を移して「夜の部」開催……
名古屋の中心街「栄」に「島うた」という沖縄居酒屋さんがあって、前回の古典会の後に始めて連れてってもらったんですが、マスターもお客さんも三線ガンガン弾きまくるというディープなお店。いやー名古屋にこんなお店があったなんて嬉しい。
で、ここでも野村・安富祖の混声部隊で古典セッション(笑)。「四つ竹」やら「浜千鳥」やら「上り口説」やら……
たぶん細かいところはかなり違うんだろうけど、ああいう場でワイワイやりながら弾いてるとそんな違いはどうでもよくなるところが面白い。

でも、さすがに「稲まづん節」は違いすぎて合わせられませんでした。
……ってか、居酒屋で「稲まづん」弾いたのって、新人賞前夜の那覇の居酒屋以来なんですけど(爆)。
(あれは師匠命令で弾かされたんですよね~)

来月の古典会は今のところ4月18日(日)を予定しています。
(終わった後そのままオキナワAサインバーKOZAにて開催のよなは徹ライブになだれこもうという算段)

それから、4月3日(土)には、荒子川公園で三線持参のお花見を計画しています。
三線弾けない人でも歓迎です。参加ご希望の方は連絡下さい。
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