三線のお化粧直し

唯ねーねー

2011年05月08日 17:01


マイファースト三線、まかびー。
長年弾きこんできたので、最近弾いててちょっと違和感が……
どうやら、左手と三線が当たる棹の塗装がすり減ってきたようなんですね。よぉく見てみると地肌が見えてるところもある。
やっとここまで来たかぁ、という感慨もあるけど、なんかザラザラして気持ち悪いのも事実。

こういう場合沖縄ではどうするかっていうと、とりあえず懇意な三線屋さんに持ち込みます。で、棹の塗装をはがして塗りなおせば新品に再生。
わたしも沖縄に送って塗りなおしてもらうことを考えたのですが、そうなると直るまで三線預けなきゃいけないしお金もかかるし……
まかびーの留守中はじょーとー三線の三星君に頑張ってもらうとして、どのくらいかかるものかなぁ、面倒だな~と思っていましたが、たまたま名古屋にも三線屋さんがあると知って、持ち込んでみてもらうか~、と連休中に出かけました。


持ち込み先は屋嘉比三線屋
ここ実はわたしの住んでる名東区にあって、直線距離はとっても近い。たぶん自転車でも余裕で行ける距離。
(公共交通機関だと地下鉄とバスの乗り継ぎして行かなくちゃいけないんですが)

持参の三線を見てもらい、棹の塗装をはがして塗りなおしとなるとかなりお金もかかるので、とりあえずきれいに磨きなおしてもらって(磨きなおすだけでもけっこうイケる、という話だったので)、ついでにブーアティ(棹の角度調整)とカラクイの調整をやってもらうことになりました。
三線って弦はずしちゃうと意外に簡単に分解できるのよね。わたしのまかびーもプロの手であっという間に棹と胴に分離……胴を振ったらカラカラと音がしてブーアティ(部当て、棹と胴の角度調整)に使われてた木片が出てきたけど、それとともになぜか蛇皮のかけらが……
まかびーちゃんは最初から人工皮張りなんですけど、なぜ?????

先日58ムーンのライブでもジョージンさんが「三線鑑定」してくれたけど、三線に詳しい人に自分の三線見てもらうのってけっこう楽しいです。「へーそうなんだ」というウンチクが聞けたりします。今回もわたしのまかびーが「昔ながらのつくりの三線」だということが判明。

全体的に小柄なんだそうです。
イマドキの三線は現代っ子の体格がよくなったのにあわせたのか、ちょっとガタイがいいんだそうで、どおりで最近買った人の三線借りた時に「なんかゴツいな~」と思ったはずだ。

まあ十ウン年前に買ったものだし、まかびーの生みの親である仲嶺さん(故人)は、きゃしゃな感じの三線作ることで定評のあった昔気質の三線職人だったからさもありなん。

で、そのまま屋嘉比さんに預けてお化粧直ししてもらい、今日改めてまかびーちゃんを引取りに行ってきました。
いやー、ビックリしました。棹がぴっかぴっかなんだもん(笑)。
やっぱり長年使ってると塗装に細かい傷がついてきます。特に棹のおもては弦が当たって擦れるので満身創痍。だから磨きなおすだけでも全然違うんですね。確かに地肌見えるほど磨り減ってた角の部分は多少残るけど、あんまり気にならなくなりました。
棹のあちこちにあった傷も多少残りますが、そこはそれベテラン(英語の元の意味は老兵)の証、というもので(笑)。
ブーアティもやり直したから音もよくなってるはずだし、触ったはずみでくるっと回ってしまい、たびたびチンダミしなおさなきゃならなかった中弦のカラクイもがっちり棹にかみ合って気持ちいい。あーもっと早くやっとくんだった~。

もしお手元に何年も使ってくたびれてきた三線があったら、とりあえず磨きなおしてもらうだけでもずいぶんリフレッシュします。お勧め。

うちのまかびーはまたしばらく弾きこんで、お金に余裕できたら今度は塗りなおしに出そうと思います。安物の三線だったらもう一本買えちゃいそうな金額ですが、練習用クラスでまかびーちゃんレベルの三線にもう一度出会えることはまずないだろう、とも思いますので。


(アフター磨きなおし三線。矢印部分が少し磨り減ってます)

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