第75回沖縄芸能大会

唯ねーねー

2012年10月30日 23:45



ようやく「第75回沖縄芸能大会」が終了しました。今年も大小さまざまな「ステージの魔物」の襲来をうけつつ、なんとか最後まで乗り切った感じです。
今年の出演演目は結局、

 一部幕開け(かぎやで風・恩納節・揚作田節)
 「かせかけ」の地謡(干瀬節・七尺節)
 器楽合奏(揚口説・かぎやで風節・湊くり節・中作田節)
 二部幕開け(ナカラタ節・瓦屋節・ションカネ節)
 「寿の舞」の地謡(固節・黒島節・下原節・かぎやで風節・浮島節)

となりました。AKB48じゃないけどセンターポジションばかりで、プレッシャーは半端なかったぞ(笑)。
今年は迫る「沖縄芸能大会」でも書いたとおり、「寿の舞」という創作舞踊の地謡があったので、踊りとの地方合わせ&第一回リハーサル、第二回リハーサル、最後のお稽古と本番、と三週連続で上京して練習。
まともに新幹線往復したらそれだけでも6万飛んでしまうし、ホテル代も馬鹿にならないので、少しでも安くあげるため「ぷらっとこだま」とか「1day横浜日帰りスペシャル」とか、さまざまな旅行プランや宿泊プランをフル活用。それでもお財布への打撃は重大です。しばらく赤字決算が続きそうな気配。あ痛た。

今年も第一部幕開けの斉唱から、予定より幕が早く降りちゃったりして「ステージのマジムン」大活躍。
わたしのところにも一番嫌~なパターンで降臨(ぎゃ~)。

いやね、今回「寿の舞」の地謡が決まってからもう予感はあったんですよ。
この演目の最後、本調子のかぎやで風から二揚げの浮島節に移るところ、短い時間で真ん中の弦を巻き上げて音程をきっちり一音上げなければならないのですが、何度も音を鳴らして調弦する時間はなく、ポーンと一音鳴らしてその余韻とカラクイ(これをひねって弦を巻き上げる)を回した角度というか感触をたよりに、一発勝負で決めるしかない。

三線の名手となればこれが一発でかっこよく決まるのですが、その域に達してないわたしは毎回悪戦苦闘。何度も練習するのですが、この練習もあまり重ねると、カラクイの摩擦係数がだんだん下がって、数回に一回、カラクイがすべって逆周り、音が大幅に狂う、という悲惨な事故が起こるのであります。

今年の「さんしんの日」イベントに出たときも、一番の聞かせどころでこの事故が発生したものだから、今回の本番でだけは起こってくれるな、と祈ってたのに、まさかの本番事故勃発。ああぁ……orz
一応最悪の事態も想定してリカバリの訓練も積んでたので、なんとか弦を調節し直して演奏に復帰しましたが、目ざとい人にはわたしが浮島節の冒頭でわたわたしてたのがバレバレだったし、なにより記念DVDにしっかり証拠が残る……あきさみよぉ。

今年は出番が均等にちらばってたのでほとんど楽屋に戻れず、ひたすら舞台袖でスタンバイの状態が続きました。来年はもう少しゆっくり、ほかの人の演目も鑑賞できる余裕がほしいなぁ。
関連記事