2012年03月07日

さんしんの日2012

さんしんの日2012

3月4日は「さんしんの日」。
その名の通り、朝から晩まで三線漬けの一日となりました。


この日の重要なイベントは2つ。
まず1時からお弟子さんNo.5が来訪、お稽古。
そして午後5時からオキナワAサインバーKOZAにて開催の「三線の日 飲んで歌って募金する」に出演。

その合間にはUstreamで配信されたRBCの「第20回 ゆかる日 まさる日 さんしんの日」の中継を覗き見……
そもそもは琉球放送の上原直彦さんの提唱から始まったイベントで、メイン会場からの中継をラジオで流し、正午の時報を合図に一時間ごとに「かぎやで風」を弾こう、で、そのラジオを聴きながら、沖縄のあちこちで老若男女が思い思いに三線を弾こう……というものでした。

それが20年の歳月が流れ、インターネットの普及によって、沖縄だけでなく日本のどこでも、いや世界のどこでも三線持って「かぎやで風」が弾ける人なら、誰でも参加できるイベントに成長。
わたしもこの日は12時のスタートとともに参加すべく、チンダミ済ませた三線持ってパソコンの前でスタンバイしてましたが……30秒前に「ごはん食べるよ~」の声。あえなく第一回「かぎやで風」参加計画は挫折(笑)。

その後お弟子さんが来てみっちり稽古して気がついたら3時。きゃ~KOZAでリハーサルがはじまってしまう……とあわてて支度して出発。

いつもはアジア系エスニックスタイルだとか紅型柄うわっぱりだとかの軽装でステージに上がっていた私ですが、今回ばかりは気合を入れてコスプレ参戦。
いややっぱりあの「テンペスト」の時代に生きた野村安趙を始祖とする野村流古典やってるんだから、たまにはそれっぽく……といっても残念ながら黒朝の衣装は持ってないし(高いんですあれ)、かといっていつもの紋付袴で演奏するのも芸がない、ということで、秘蔵の紅型に深緑の袴はいて演奏。

さんしんの日2012

これ、ホンマモンの絹の紅型小紋です。多分まっとうに買ったらン万円はくだらない代物。でも惜しいことにかなりひどいシミがついてて、ネットオークションで柄に一目ぼれして数千円で落札したはいいが、普通に着るわけにはいかず、かといってばらしてリフォームしちゃうのももったいない……と、ずーっとタンスのこやしになってました。
でもステージ衣装だったら多少のシミはばれない! これはチャンス! と活用。やっぱり着物は着物として着てあげるのがいちばんです。

あ、で、演奏のほうはですね……
このリンクに飛べば当日の様子が見られます。わたしは55:30のあたりで登場。

今回の演目は春らしく花でまとめてみました。
 花見踊(本嘉手久節~出砂節~揚高祢久節)
 茉莉花~月ぬ美しゃ
 貫花(武富節~南嶽節)
わたし的には一番の聞かせどころだった中国・福建地方民謡「茉莉花」のエンディングからポーンとナカヂル鳴らしてその余韻でチンダミして八重山民謡「月の美しゃ」に突入(「花風~下出し述懐」の応用です)……でいきなりナカヂルのカラクイが空回りして戻る、という事故発生。チンダミ直して仕切り直しする羽目になったのがかえすがえすも悔しいっ!

17:00の第六回「かぎやで風」参加のためにCにチンダミ、その後リハーサルでBにチンダミ、で、やっぱり今いち声の出がよくないのでA#にチンダミ、とカラクイいじりまわしたために愛器ミッチー(三星)君が機嫌損ねたらしいです。まったくコイツったらもう……怒り

でもこの日はお弟子さんや高校の同級生や大学の女声コーラス時代の動機や先輩やら、いろいろな人に来ていただき、「ちゃんと古典やってる自分」を見せることができて、とてもうれしかったです。もちろんほかの三線関係のお友達もいっぱい来ていたし、わが敬愛する「じんじん」の上運天さんとは、最後のカチャーシーで一緒に「唐船ドーイ」が弾けたし……
最も途中でいきなり倍速にギアチェンジされ、わたしはあっという間にぶっちぎられ置いて行かれましたが(爆笑)。

マスターのTAKUさん、また来年も楽しいイベント計画してくださいね~。
あ、それから、TAKUさんの飛び入りコーナーも楽しかったですよぉ。特に鼓動君のパフォーマンスがめっちゃ可愛かった……ハート


同じカテゴリー(ステージ)の記事
第77回沖縄芸能大会
第77回沖縄芸能大会(2014-10-13 11:47)

大城美佐子ライブ
大城美佐子ライブ(2014-10-03 22:53)


Posted by 唯ねーねー at 21:57│Comments(0)ステージ
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。