文化人類学DAYS PartI
先週末から3日間、再び名古屋に帰ってきた。
大学時代の恩師クネヒト先生が
昨年3月に大学を退官されたのだが、残務整理もようやく終わり、先生の南山ライフも一区切りしたので、先生を囲む懇親会を開くことになったのだ。
懇親会は土曜日の午後2時からなので、昼頃の新幹線で名古屋に帰り、家に帰って荷物を置いて、またすぐお出かけ。まるでランドセル玄関に放り込んで遊びに出て行くコドモみたいだ(笑)。
昔は地下鉄東山線の「本山」で降りてバスに乗って通ってたけど、今は2003年にここまで延長された地下鉄名城線が通っているので乗り換えて「名古屋大学」で下車。いやー通学もこれなら楽だよなぁ。この路線、わたしが大学に通ってた頃から、今にも開通しそうな話だったんだけど……実際に完成したのはそれから何年……(爆)
大学キャンパスは新しい建物も建設中で周辺はだいぶ様変わりしているけれど、もとからあった部分はそれほど変わっていない。たまたま入った研究棟で、ロビーに電光掲示板が取り付けられていたのにはけっこう感動したけど(笑)。
でも、目的地の人類学研究所は移転してたこともあってなかなか見つからず、とりあえず先に見つけた人類学博物館(これも思いがけない場所に移転してた)で場所をきいてようやく到着。
クネヒト先生のお話は、
歩んできた道の「点と線」と題され、最初に日本に興味をもったきっかけから来日のいきさつ、安保闘争のまっただなかの東京大学で始まった学生生活、宮城県の
花山村で始めた
フィールドワークのこと、中国でシャーマンの調査を始めた時のさまざまな「事件」などなど……ほとんどが始めて聞く話ばかり。本当に面白くて、あっという間に時間がたってしまった。
夜は大学の前にある九州・沖縄料理屋「
芋んちゅ」で二次会。大学の前に、こんな店ができる時代なのねぇ。ここって前から「石橋」という喫茶店があった場所で、わたしも在学中は時々行っていたけど、どうやら立派なビルに建て替えて、そこに今流行のオシャレーな沖縄料理店のチェーン店を入れた、ということらしい。
大学を出て「上京」して以来、多少は本など読んだものの「学問の世界」とはとんと縁遠くなってしまっていたけれど、文化人類学の醍醐味は、いちど考え方の枠組みみたいなものを身につけると、どんな分野に行っても新鮮な切り口を見つけることができる、ということかな。
で、どうやらそれは南山大学での4年間に、クネヒト先生をはじめとするすばらしい先生方に、しっかり叩き込まれていたらしい、と、遅まきながら気がついた。
今でもアカデミックな分野でバリバリ活動している同期や後輩(実はわたし、クネヒトゼミの第一世代なので、上の世代はいないのだ)と話をしたおかげで、休眠状態だったわたしの文化人類学マインドも、ちょっとばかり活性化したかもしれない。
また「二度寝」に入らないうちに、なにかまとめてみようかな(笑)。
関連記事