祭りの記憶

唯ねーねー

2007年11月06日 20:22

映画「イザイホウ」を見たり、そのことについてもーさんのブログにコメント書き込んだりしてるうちに、思い出したことがある。

わたしは子どもの頃、母の実家の町内のお祭りに参加していた。そこのお祭りは変わっていて、お神輿ではなく子ども達が「お獅子」を持って町内を走り回るのが決まりだった。ひとりが肩に獅子頭をかつぎ、残りの子ども達がうしろについてる唐草模様の布を持って、「元気を出して、ワッショイ(ピッピッ)ワッショイ(ピッピッ)……」と掛け声をかけながら。(ピッピッというのは各自が首にかけてるホイッスルの音。確か鈴も首にかけてたような記憶が)

よそではお祭りというとお神輿を担ぐものだと知った時は、けっこうカルチャーショックだったような気がする(笑)。でもおかげで細かいところまで記憶に残り、後年文化人類学など学んだものだから、あれにはどういう意味があったのかなぁと考えるようになった。

たぶん、あれは一種の「厄払い&魔よけ」だったんだろう。町内を走り回るコースは特に決まりがなくて、まあまんべんなく町内を回るようにしていたような気がする。そのほうが子どもとしても退屈しないし……でも時々めんどくさくなってショートカットしていた。今思えば悪いことしたなぁ(爆)。

あの町は区画整理の波をもろにかぶり、母の実家も伯父が亡くなった後少し離れたマンションに移転した。あのお祭りがまだ残っているかどうか定かではないけれど、Googleで「子供獅子」や「子ども獅子」をキーワードに検索かけてみると、名古屋周辺には、まだあちこちやっているところがあるらしい。ちょっとほっとした気分でもある。

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