MAREBITO@TI-DA

弟の車で家を出たのは夜中の９時。
平湯温泉のアカンダナ駐車場に車をとめ、シャトルバスに乗ったのは朝６時。昔行った時はもっと大変だった記憶があるけど、今は道路も整備されて、意外にあっけなく到着してしまう。

今回の目的地は明神池。おなじみの河童橋を渡って、梓川左岸の遊歩道をひたすら歩く。
こちらの道はなるべく自然環境をこわさないよう、なおかつ自然に触れ合えるようにというコンセプトで整備されたらしく、林の中を抜ける小道ありーの、湿原を抜ける木道ありーのと変化に富み、なおかつ景勝地も多くて非常に気持ちがいい。
森林の中を抜ける小道は、なんだかすがすがしい香りもして、フィトンチッド充満しまくりなんだろうな、と思ったりして……

ただし、自然が一番、というコンセプトなだけに、河童橋から明神池までの約3km、道路以外の人工物はまったくない、ってことはつまり……

実は最後の1ｋｍほどは駆け足、とはいかないまでも超早足で踏破、嘉門次小屋のトイレに駆け込む羽目に。いや本当はその先の神社にある公衆トイレ使わなきゃいけないんだけど、そのときは余裕がなくて。申し訳ないのでお土産に絵葉書買わせていただきました。すんません。

明神池は穂高神社の奥にあって、明神岳を背景としたまさしく「神々の庭園」。自然にあんな空間ができちゃうところがすごいよな～。
池には透明な水がたたえられ、その中をニジマスが悠々と泳ぎ、水の上にはカモたちが遊び……
このカモたちがやたら人なつっこく、池のほとりに立ってると続々と近寄ってくるのよね。「なんかくれんの？」「なんかくれんの？」って感じで……
いや、かわいくっていいんだけどさぁ、誰か餌付けしたでしょ。ダメですよ、野生動物に餌なんかあげちゃ。

帰りは明神橋をわたって、梓川右岸へ。カラマツ林やシラカバ林の中を抜けて河童橋へ逆戻り。河童食堂でお昼を食べて、上高地帝国ホテルへ。ここでお茶してたら、突如としてバケツをひっくり返したような雨が。
今日の天気予報「晴れのち雨」的中。
イヤー、午前中は雲ひとつない晴天で、午後に入っても穂高連邦のあたりに雲がかかってきたなーという程度だったんですが、さすが山の天気。雷も鳴るし、後でアカンダナ駐車場の職員さんに聞いたところではヒョウも降ってたらしい。

おかげで帝国ホテルはあたりを散策していた人も避難してきて大混雑。しばらく待っても晴れそうにないので、小止みになったところを見計らって、カッパ着てバスターミナルまで戻って、帰りのバス待ち行列へ。

帰路、名古屋に近づくにつれぐんぐんあがる気温が恨めしかった……（笑）

やっぱり、どうせだったら温泉でのんびり一泊とかしたいところだけど、山の高原リゾートだと、たぶん沖縄の離島にいる時みたいな「まったり気分」にはなりそうに無いので、きっと２～３日で退屈するんだろうなぁ。
それに、手ぶらで（一応小型デイパックは背負ってたけど）行ってもあれだけ歩くと疲れるのに、自分と同じくらいの荷物背負ってなんてトンデモもない……
やっぱりわたしは「山屋」にはなれません（笑）。