高野山紀行

唯ねーねー

2009年03月10日 09:25


先週末、母のお供で高野山に行って来ました。
いや、前々から行ってみたいとは思ってたんだけど、なかなか気合入れないと行けないところですからね~。

朝7時発の近鉄特急で難波へ。そこから南海電鉄に乗り換え、一路南下。紀ノ川のほとりの橋本駅を過ぎると、いきなり線路が単線になってどんどん山奥に分け入っていく。いやなんかすごいところに来ちゃったなぁ、と思っているうちに終点極楽橋駅に到着。ここからはケーブルカーで一気に山の上へ。

というわけでたどり着いたそこは山上の別世界でした。


中央食堂さんぽうにて精進ランチ)
その日は女人堂、金剛峰寺、霊宝館、壇上伽藍、大門と回って、友人に紹介してもらった宿坊、無量光院にて宿泊。
部屋にはテレビなんて俗世間のもの(笑)は置いてないので、お風呂に入って夕食を頂いたあとはもう寝るしかない。ということで9時にはもう就寝。なんて健康的な生活!

翌日は早朝に起床して6時からのお勤めに参加。銅鑼や鐘や鈴の音に読経と真言と声明のメロディが交錯して、荘厳な音世界が織りなされてゆくさまは圧巻。左側には護摩焚き担当のお坊さんがいて、火中に次々と護摩木を投じていく。さかまく炎がお不動さんの背負ってる炎そっくりの形に渦巻くのが不思議。

朝食後、苅萱堂を経て奥の院へ。

一の橋を渡って杉林の中に入ると、両側にびっしりと立ち並ぶ墓石がこれまたすごい。大名クラスの墓になると、ハンパじゃなく巨大な石塔が苔むしてそびえ立ってるし。
ところどころに立つ案内板を見ると、薩摩島津家・武田信玄・上杉謙信・石田光成・明智光秀……もう大河ドラマオールスターキャストのような状態。他所にれっきとしたお墓があっても、分骨したり記念塔だけでも弘法大師のお膝元に置きたい、ということなのか、思いもかけない名前にぶつかったりして改めて歴史のお勉強をさせられる。
(しかし、法然や親鸞のお墓まであるのにはびっくりしたなぁ)

奥の院の参拝もすませて、お昼を食べて、お土産買って、また南海電鉄と近鉄を乗り継いで帰宅。
3月のはじめともなるとさすがに厳寒ということもないけれど、まだまだ風は冷たいし早朝のお勤めは底冷えとの戦い(爆)。でもなんだか心身浄化された気分になりました。

あ、それと、まだ寒かったおかげで観光客も少なく、杉も開花前で花粉が飛んでなかったのもよかった……
関連記事