2009年11月01日

モンゴルの至宝展

モンゴルの至宝展
栄の松坂屋で「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝展」というのをやってたので見てきました。

入口に掲示されてる「ごあいさつ」の署名が思いっきり中国人名になってるので「あれれ?」と思ってよく見てみると……モンゴルはモンゴルでも内モンゴル自治区博物館の所蔵品なんですね。てっきりモンゴル人民共和国のほうだと思ってたので……タラ~

この辺突っ込むとものすごーく厄介なことになりそうなので汗ちょっと置いときます。

展示は「チンギス・ハーン以前(戦国時代)」「チンギス・ハーンの時代」「チンギス・ハーン以降(明・清の時代)」に大別され、地味だけどなかなか見られない物が出品されていたので面白かったです。西晋時代の金印とか見ると、「ああ、三国志時代よりちょっと後だよね」とか「漢代の金印に比べるとなんか貫禄に欠けるな~」と思ったし、意外にたくさん出品されていた遼代のものを見ると北方謙三の「楊家将」思い出したり……(笑)

清代のモンゴル民族衣装(部族によって少しずつ違う)の展示がよかったな。最後にシャーマンの衣装があって、思わず大学時代のゼミの先生の顔が思い浮かびましたが。汗

中国の歴史は農業中心の漢民族と周辺の遊牧民族(鮮卑とか匈奴とか突厥とか契丹とか女真とか……)との対立と融和の繰り返しみたいなもので、その中の最大のイベントといえるのがチンギス・ハーンの大征服とフビライによる元の建国なんだろうけど、正直言って日本人にとってはこのあたりってとてもわかりにくい。元という王朝にしても、鎌倉時代に元冦というのがあって……というのは知っているけど、中国においてどういう統治がなされていたのかまでは、世界史でざっと習っただけじゃイメージもできません(汗)。

でも興味はあるんですよね~。自分の遠い先祖はこのあたりの草原を馬で駆け回ってたんじゃないかと思ってるし(笑)。

いくつかの展示を見ながら思ったこと。
たとえば服装にしても、もともとの漢民族の服って、「レッドクリフ」なんか見てるとわかるようにどっちかというと日本の着物に近い。いわゆるチャイナカラーで飾り結びのボタンがついた服はもともと遊牧民である満州族の衣装だそうなのだけど、自分たちのことを「漢人」としてアイデンティティ構築しているらしい大多数の中国人(少数民族の問題はひとまず置いておいて)が、そのへんの文化的折り合いをどうつけているのか、というのがいまいちよくわからない。

こういう微妙な問題きけるような中国人の知り合いもいないしねぇ。


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Posted by 唯ねーねー at 18:05│Comments(0)みるきくよむ
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