琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。

唯ねーねー

2007年11月17日 18:03



沖縄関係の知り合いの間で話題になっていた映画「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」、先週土曜日からテアトル新宿のレイトショーで公開していたので、昨日ようやく見てきた。
会社帰りにテアトル新宿に直行。当日券を購入。
座席指定なのだが、係りの人に「席、どこでもいいですよ」と言われた。ってことはわたしが一番乗りか?

どうやらそうだったらしい。ひさしぶりに新宿の街を歩き回って(知らん店が増えてる~)、時間をつぶしてから映画館に入ったら、かなり空席が……もったいない~。

映画の第一印象は……
いやもうお腹いっぱい、って感じ。あれだけ濃いキャラをふんだんに配した映画って、そうないんじゃないかと思う。
「県産品映画」と銘打つだけあって、内地の人向けの味付けは一切していない。沖縄初心者が見に行けば「?????」と疑問符をいっぱい抱えて家路につく羽目になること間違いないし、今まで何度も沖縄に行って、いろんな沖縄映画を見て、沖縄がわかったつもりになってる人も「甘い~っ!」と後ろから飛び蹴りくらった気分になるだろう、たぶん。
でも見て損はないよ。きっと。
この映画は短編3本のオムニバス映画。というと15年前に公開された「パイナップルツアーズ」をいやでも連想してしまうわけだけど、
(それにしても15年もたってるのか。うひゃぁ)
「パイナップルツアーズ」が沖縄のとある島を舞台にした連作だったのに対して、「琉球カウボーイ」は那覇(See Me?)、コザ(Happy☆Pizza)、糸満(マサーおじいの傘)という沖縄本島の3つの町を舞台にしたアンソロジー。

実のこと言うと、楽しみにしてたのは「Happy☆Pizza」でピザ屋の店員やってるアルベルト城間と、「マサーおじいの傘」で怪しい中国人やってる新良幸人で、確かにこの二人は見事にハマった演技を見せてくれた。ふたりともミュージシャンだけさせとくのはもったいないぞ。ユキトなんてマサーおじいとの対決シーンはハリウッドの悪役さながらの迫力(笑)。

でもやっぱり最強キャラは伝説の空手家を演じた「かっちゃん」だわ。 ひーじゃー汁並みの強烈さ(笑)。
なにしろこの人の存在に食われて、川満聡もジョニー宜野湾も「普通の人」に見えてしまう。津波信一はけっこう善戦してたけど(爆)。

でもホントに、まだまだ「見てない沖縄」がいっぱいあるんだなぁ、と思った。識名園の清明祭も見てみたいし、糸満(まだ行ってないんだよな)のカデシガーも見てみたい。また新たな楽しみが増えたような気がする。



当日券買ったらおまけについてきた「げんまい」。

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