ドラゴン・ブレイド
一年ぶりの投稿、には危うくならずに済みましたが……お久しぶりです。
去年はわずか3回の投稿で終わってしまいました。今年もそんな感じになるんじゃないかと思います。
で、こちらは約2年ぶりのジャッキー映画。
「ラスト・ソルジャー」以来久しぶりの史劇モノ。
舞台は紀元前50年頃のシルクロード、漢族・ローマ人をはじめとしてさまざまな民族が入り乱れ、壮大な砂漠を背景として物語を繰り広げる……ということで、今までのジャッキー映画とはかなりカラーが違います。
スペクタクルなシーンが多いせいか、人物のキャラ立ちは薄かったかなぁ。
主役であるはずのジャッキー扮するフォ・アンも、なんだかあっさりした印象で終わってしまったというか……
フン族の出身であの霍去病の養子となったかなり「歴史的に美味しい」設定なのに。っていうか、フォ将軍が霍去病だって、映画観終わってから気づいたよ。
日本で劇場公開されてる版はだいぶカットされてるらしいので、そのせいで物足りない印象が大きいのかもしれません。
それから細かいところに突っ込めば、映画パンフに「ローマ帝国の……」とあるけれど、当時ローマはまだ帝国じゃありませんから。カエサルもまだルビコン川渡ってないし(笑)。
漢族とローマ人の演武対決とか、土木大国ローマの面目躍如たる砦建設シーンとか、まだまだ頑張るジャッキーの剣技とか、それなりに見どころはあったけど、「戦いはイヤだ、仲よくしよう」というメッセージが全面に出すぎてちょっとシラけてしまった感あり。
そこらへんは言葉で主張するより演技や描写で見せたほうがよかったと思うんだけどな。
ちなみに、極私的にこの映画の【ここが美味しい名シーン】を紹介すると……(ちょっとネタバレになりますが)
大事な人を亡くしたフォ・アンが、座り込んで砂漠の砂をさらさらと手からこぼすシーンでした。
(ここはもう一度見たい)
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