新編 沖縄の文学
これ、沖縄の高校生用の文学教材です。
じつはわたし、この本に協力しています。
……とはいっても、写真一枚お貸ししただけなのですが(笑)。
ことの起こりは、わたしのホームページに掲載している「
多良間島・水納島旅行記」です。
この時の旅行のメインイベントは、島旅ファンの「島旅メーリングリスト」仲間の有志で、宮古島と石垣島の中間に位置する多良間島の、そのまた北に位置する一世帯だけが住む島「水納島」に言ってオフ会を開こう、というものでしたが、その前後に立ち寄った多良間島というのも、島旅ファンの心をくすぐる素朴な雰囲気あふれる島でした。
で、その多良間島で取った一枚の写真。
それは、琉球王国時代、首里の政府の命令で多良間島に派遣されてきた役人の現地滞在中、身の回りの世話をした女性「ウェーンマ」が、任期満了で戻っていく役人を見送る姿の石像でした。その写真は「
多良間島・水納島旅行記6」にアップしてあります。
これが、本の編集部の目に留まったらしく、画像使用許可のお願いが来ました。わたしはもちろん快諾。ホームページの画像じゃ不鮮明だからと、元の写真をお貸ししたわけです。
で、無事その本ができあがったということで、お礼状と本と、副教材のCDが届きました。
いやこれ勉強になります~。
わたしなんかが知ってる「沖縄の文学」は、歌の歌詞とか組踊のあらすじとか、オモロとか、ごくごく限られたものなので、高校生向けということでわかりやすく、かつまた総合的に解説されているこういう本はすごくためになります。
よなは徹の「カチャーシー・ア・ゴーゴー」だったかで聴いた記憶のある「丘の一本松」という歌がお芝居から来ている、というのは知ってたけど、そのお芝居の台本がまるごと、組踊「執心鐘入」の台本とともに「劇文学」として掲載されているし(CDには」その一部が収録されている)、先日見に行った映画「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」にも出てきた「白銀堂伝説」がウチナーグチの語り(口語訳つきで)掲載されてます。
その他にも、琉球王国時代の日記や随筆とか、当時の人が作った和歌とか漢詩とか紀行文とか、いやいやこんなものまであったのね~と驚くようなものが掲載されてます。
悪名高い「方言札」の裏面に書かれた「この札をなくした者は重いバツをあたえる」という、ものすごく生々しい文面の写真など、ビジュアル資料もいくつかちりばめられていて、その中のひとつがわたしの「ウェーンマ別離の像の写真」というわけです。
沖縄時事出版のホームページでは通販もやってます。(詳しくは
コチラ。1500円です。)
興味のある方はどうぞ。
あ、わたしの個人的楽しみは巻末の「写真・図版提供および編集協力」。そうそうたるメンバーに混じった自分の名前を見るのはなんだかこそばゆいような(爆)。
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