なんで今さらジャッキー・チェン(笑)

唯ねーねー

2009年09月08日 14:36


シャンハイ・ヌーン [DVD]

5月に定額給付金の前倒し使用でパソコンのディスプレイを買い換えて以来、DVDをよく見るようになりました。家から歩いて1キロ弱のところにTSUTAYAがあるので、毎週土曜日になると出る半額クーポン券を使って1~2本借りてきて極私的上映会を開くのが週末の楽しみ。

でね、はまっちゃったんですジャッキー・チェンに(爆)。
そもそもの発端は「ナイトミュージアム」なんですよね。(2のほうではない)
この映画のレビューをいろいろ読んでると時たま言及されてるのが「シャンハイ・ヌーン」という映画。なんでも「ナイトミュージアム」でミニチュアカウボーイやってたオーウェン・ウィルソンがジャッキー・チェンと共演してる西部劇映画だとか。なんだそれ……???
というわけでTSUTAYAで借りてきて見たら、結構面白かったんですよ、これが。

清朝の近衛兵ジャッキーがさらわれたお姫様を追ってアメリカに渡り、そこで列車強盗やってたオーウェン・ウィルソンと出会って……という荒唐無稽な話なんだけど、ああそうか、「ナイトミュージアム」の西部開拓ジオラマ風景はこの映画のパロディだったのね、と納得。(工事現場で働く中国人労働者の姿もあったし)

で、この映画の中で、長~い三つ編み(正式な髪型じゃないけど弁髪のつもり?)ぶんぶん振り回して立ち回りを演じるジャッキーの姿に……ヤられました。
以後、「シャンハイ・ナイト」「プロジェクトA」「ドラゴン・キングダム」「80デイズ」と借りまくることに。

でもわたしがはまったツボって、昔からのファンのかたがた(特に男性諸氏)からすると相当に邪道かも知れません。だってわたしが魅了されたのはカンフーの技の冴えとか強さとかより、手近にあるものなんでも使って武器にしちゃう「生活の知恵的格闘術(笑)」とか、「窮鼠猫を噛む」っていうか「窮鼠が必死で猫に繰り出したパンチがクリーンヒット」的なところ。

だから「プロジェクトA」の若くてハツラツとしたジャッキーは確かにスゴイな、と感心したけど、21世紀に入ってちょっとくたびれてきたおじさんジャッキーの、本当はスゴイんだろうけど一見冴えない、かつ愛嬌あるオーラに包まれた姿のほうが魅力的、と感じてしまったのです。特に、そこまでは防戦一方で必死に逃げ回ってた(それでいながらそのつど相手を倒してるんですが)ジャッキーが、いよいよとなってキッとまなじりを決する表情がいいなぁ。萌えます(笑)。

余談ながら、昔のCoralway(JTAの機内誌)を整理して偶然見つけた琉球空手の特集記事に、こんなくだりがありました。
「他から攻撃されればいかなる状況でも身を守り、必要とあればいかなる状況でも一撃で相手を倒す」

あ、これジャッキー・チェンのアクションにも通じるな。確かに琉球空手も、櫂とか棒とか生活用品を武器にしちゃう部分は似てるもの。そしてどちらも、自分から攻撃するのではなく、相手の暴力を封じる、という精神は共通しています。なるほど。

しかし、カンフー系映画なんてテレビでやってても見たことのないわたしが、こういうの見る日がこようとはなぁ。 人生どこに楽しみがころがってるかわからないもんだ。
というわけで目下一番のお気に入りシーンは、「シャンハイ・ヌーン」で蹄鉄結びつけたロープ一本を武器にガンマンどもと渡り合うジャッキー。これを繰り返し見たいがためにDVD買っちゃいそうな勢いです。
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