ベスト・キッド

唯ねーねー

2010年08月16日 19:32



夏休みもとうとう終わり。明日から出勤です。
リハビリにどんだけかかるかしらん……

というわけで最終日は映画に行ってきました。
見たのはもちろん「ベスト・キッド」です。
格闘技大嫌いだったわたし(笑)ですから、もちろんリメイク元の映画は見ておりません。主人公に空手を教えるミヤギさんが沖縄の人だった、ってのは知ってますが。

なので純粋にこの映画単品での評価ですが、よかった~。
今まで見た中でいちばん渋いジャッキー(まさしくいぶし銀)。
もともと「気(チィ)にあふれた人」だけに、よくここまで自分の「陽」の気を抑え込めたものだなと感心してしまいました。
……時々ちらっとだけ、いつものお茶目な雰囲気が出かかるところはあるけれど、とにかくずーっと暗い表情なので、ラストの笑顔を見るとなんだかこっちもほっとします。

でも、暗い過去をひきずった雰囲気とか、ドレを見守ると同時に冷静に弟子の力量を見極める視線とか、また一段とさえる演技がすばらしい。もちろん随所でちらりとだけ見せるカンフーの技もさすがだなぁと言う感じ。

自分の手でめちゃめちゃに壊した車の中で、つらい過去をドレに打ち明けて泣き崩れるシーンなんてもう……いや今までだって結構ジャッキー泣くシーンあったけど、ここまでじぶんの弱さをさらけだしちゃう場面ってなかったよね。見てるこっちも涙目です。

ジェイデン君(ドレ)は典型的なアメリカのガキンチョという感じで、カワイイけどナマイキ(笑)。でも根性はたいしたものだわ。それにあのうらやましすぎる身体能力。いいよなコドモは身体柔らかくて。

新しいものと古いものが交錯する北京の風景もいいです。ミスター・ハン(ジャッキー)の住む家は典型的な四合院(NHK中国語講座のおかげですっかりおなじみになった)だけど中庭に電信柱があったり家の中に車があったり……その中庭で来る日も来る日も鍛錬する風景が印象的でした。

たぶんもう一度くらい見に行く予感。

そうそう、途中でミスター・ハンが「気(チィ)」についてドレに説明するシーンがあるんだけど、このとき書いてみせる字が簡体字の「气」じゃなくて繁体字の「氣」だったのには「おっ」と思いました(笑)。
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