2009年05月07日

レッドクリフ

レッドクリフ

自分史上最も「どうでもよかった」ゴールデンウィーク(笑)が明け、世間は平常モードへ……
わたしは「無職の特権」を活用させていただいて、映画を見に行ってきました。
(その前にちゃんとハローワークにも行ってきたんだけど)

行ってきたのは名古屋駅前のミッドランドスクエアシネマ。見てきたのは「レッドクリフ PartII」。

えー、実は、これ見るの二回目なんです。(レディースデー狙いだからこそなせるワザ)

いやはじめは全然興味なかったんですよ。パート1の時は派手な宣伝のおかげでかえって見る気になれず、先日テレビでやった時も結局見なかった(天邪鬼ですから)。
ただ、時々気分転換にパーッと映画見に行きたくなる時があって、自分にとっては基本映画は現実逃避の手段(笑)なので、見に行くものはほとんど現実離れしたものばっかりで、ジャンルで言えばSF・ファンタジー・歴史モノ。たまたま今やってる歴史ファンタジーといったらこれだし、たまたまテレビCMで見た諸葛亮孔明(by 金城武)が「風を呼ぶ」 シーンがなんだか妙にカッコイイな、ということでこれに決定。

で、笹島の「109シネマズ」に見に行ってまんまとハマった……汗
映画見て四日後にはひと駅隣のTSUTAYAまで歩いて「パート1」のDVD借りに行き、その後結局AMAZONに注文し(まだ届いてませんが)、GW明けにはこうやって映画館に来てパート1の分までプログラム二部を一気買いという体たらく(笑)。

考えてみたら中国古典の世界ってけっこう好きなんです。宮城谷昌光のものなんてあれもこれも(多すぎてあげられない)読んでるし、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」とか北方謙三の「楊家将」とか、いろいろ読んでたよなそういえば、と思い出した。あ、自慢じゃないけど「史記」も「詩経」も読んでます(自慢だろそれは)。
でも「三国志」は昔々、少年少女向け文学全集に収録されてたダイジェスト版(それも「水滸伝」と二本立てだった)で読んだっきり。
(その当時もまず諸葛亮孔明のファンになってたんだった……忘れててごめんね孔明さん)。

その後宮城谷昌光の「三国志」を図書館で借りて読み始めたんだけど、第四巻くらいまで読んでも覚えのある場面までたどり着けず(後漢帝国の没落過程が延々とつづられているばかりで……)、その先の巻を借りてる人がなかなか返してくれないので、そこで中断して待ってるうちにすっかり借りるのを忘れてしまい、あえなく挫折。だいたいの筋は覚えてるけど詳細は忘却のかなたへ。

今回はそれがかえってよかったのかもしれません。頭の中に自分の「三国志」のイメージがかっちり出来上がってる人たちからは、かなりのブーイングの嵐(笑)だったみたいですから。
わたしも「あれ~諸葛亮孔明ってこんな若造(失礼)だったっけ?」とイメージとのギャップに驚きながらも、映画見てるうちに「いやこういうお茶目で可愛い孔明さんもアリかもしれない」とすっかり魅了され、長年よなは徹だったケータイの待受画面もとうとう金城武の孔明さんに……(徹ちゃんゴメン)。

それに雰囲気は陰と陽で正反対ながらも、クールでどこかまわりの人たちとは違う次元で生きてるようなところは「陰陽師」の安倍晴明に通じるものがあって、さすが陰陽道の先輩と後輩、と妙なところで感心したり。(「十万本の矢」調達場面で、矢がびゅんびゅん飛んでくる船の中で酒を酌み交わしている孔明と魯粛が安倍晴明と源博雅に見えたのはわたしだけか~?)

中国語会話をまとめて聞いたのもこれがはじめてなんだけど、時々単語が聞き取れるのも楽しい。「あれはこう聞こえたけど、正確にはどう発音してるんだろ?」と後々気になった部分があって、それを調べるうちにこんな面白いサイトも見つけたりした。それに、やっぱり漢詩は四声で吟じたほうが雰囲気が出ていいんだよなぁ、と今さらながら思ったりして。

それにしても、映画を見てる間じゅうさまざまな故事成語が頭のなかに浮かんできましたよ……
・知音
・風林火山
・一騎当千
・観天望気
・人事を尽くして天命を待つ
・一将功成りて万骨枯る(この映画じゃ一将も功成ってないけど)
日本人にしみついてる中国文化のバックグラウンド、まことに恐るべし(笑)。

映画を見てから「詩経」を読み直してみたら、パート1とパート2に出てきた詩句をそれぞれ1つずつ発見。もしかしたら他にもあるのかもしれません。

タグ :映画三国志

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Posted by 唯ねーねー at 23:30│Comments(0)みるきくよむ
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