2012年05月04日
捜査官X(引越しました)

このGWから、ようやく新居で生活を始めました。
荷物は4月の終わりごろに移動させていたのですが、なにぶん片付けができなくて……

まだ段ボール箱の山が残ってますが、とりあえず寝起きする空間は確保したので、少しずつあちこち整備しながら片付けています。
GWがまるまる「お片づけ」になってしまうのも悲しいので、一段落付いたところで、前売り券を買ってあった「捜査官X」を見てきました。
最初に見た中国映画は3年前の「レッドクリフ2」だったし、ジャッキーほどどっぷりとはハマらなかったけど、金城武の方がほんの少しだけファン歴長い(笑)。
眉目秀麗・容姿端麗(要はイケメンw)なのにどこかコミカルな雰囲気をかもし出してしまう金城武と、どっちかといえば顔は悪役系なのになぜかカッコいいドニー・イェンの二人が共演、舞台は百年前の中国、雲南省あたりの山村というなんだか面白そうな道具立てが揃ってるんで、見たかったんですよね~。
……で、感想は。
面白かったです。ただし、好き嫌いはかなり分かれるし、かなり残虐な描写があるので(痛いシーン苦手なわたしにはキツかった)、誰にでもおすすめできる作品ではないです。
ドニーさんのカンフー技も相変わらずスゴイ(速い!)し、わたしも直接見たことはなかったけど噂だけは知ってたジミー・ウォングはもう半端なくコワい。金城武演ずる捜査官シュウは鍼の達人という設定で、このあたりなどぜひ知り合いの鍼灸師さんのコメントが聞いてみたい。
話は違うけど改めて見ると金城武って眉濃いよね。さすがウチナンチュのハーフ(違)。
極私的に面白かったのは舞台となる山村の独特の風俗。ドニーさん演じるジンシーは、過去を隠してその山村に流れつき、村の女性と結婚していわば「入り婿」の形で村人の一人となるのですが、このへん純粋な漢民族とは違った母系制の匂いがするし、なにより
「あー!」
と思ったのは「歌掛け」の風習。
村の人たちは人をほめるのも非難するのにも歌を使うのです。それもほめたり非難したりする内容を直接歌にするのではなく、ほめる相手にはプラスのイメージを、非難する相手にはマイナスのイメージを即興で読み込んで歌いかけていくのです。
いきすぎた捜査でジンシーを傷つけてしまったシュウが、村人たちに畳み掛けるように歌を浴びせられる場面は、先日事故でなくなった仲宗根幸市さんの著作「『しまうた』を追いかけて」に出てきた「奄美の逆(サカ)歌」を彷彿とさせるものがありました。
西夏族の末裔による秘密結社のメンバーが肉親の死を歌で悼むシーンもあり、遊牧民的テイストが漂っていたけどこちらもすごく印象的。
その他にも、村人の大半が「劉(リウ)」の姓を名乗る一族で(まるで沖縄の「門中」みたい)、なにか功績があれば一族の系譜にそれが書き加えられるとか、優秀な子どもがいれば一族がバックアップしてよい教育を受けさせるとか、成人の儀式とか、線香を使った目覚まし時計とか、避妊の方法(!)とか、ストーリーとは直接関係ないミンゾクガク(民俗学・民族学)的描写が面白かったです。
眉目秀麗・容姿端麗(要はイケメンw)なのにどこかコミカルな雰囲気をかもし出してしまう金城武と、どっちかといえば顔は悪役系なのになぜかカッコいいドニー・イェンの二人が共演、舞台は百年前の中国、雲南省あたりの山村というなんだか面白そうな道具立てが揃ってるんで、見たかったんですよね~。
……で、感想は。
面白かったです。ただし、好き嫌いはかなり分かれるし、かなり残虐な描写があるので(痛いシーン苦手なわたしにはキツかった)、誰にでもおすすめできる作品ではないです。
ドニーさんのカンフー技も相変わらずスゴイ(速い!)し、わたしも直接見たことはなかったけど噂だけは知ってたジミー・ウォングはもう半端なくコワい。金城武演ずる捜査官シュウは鍼の達人という設定で、このあたりなどぜひ知り合いの鍼灸師さんのコメントが聞いてみたい。
話は違うけど改めて見ると金城武って眉濃いよね。さすがウチナンチュのハーフ(違)。
極私的に面白かったのは舞台となる山村の独特の風俗。ドニーさん演じるジンシーは、過去を隠してその山村に流れつき、村の女性と結婚していわば「入り婿」の形で村人の一人となるのですが、このへん純粋な漢民族とは違った母系制の匂いがするし、なにより
「あー!」
と思ったのは「歌掛け」の風習。
村の人たちは人をほめるのも非難するのにも歌を使うのです。それもほめたり非難したりする内容を直接歌にするのではなく、ほめる相手にはプラスのイメージを、非難する相手にはマイナスのイメージを即興で読み込んで歌いかけていくのです。
いきすぎた捜査でジンシーを傷つけてしまったシュウが、村人たちに畳み掛けるように歌を浴びせられる場面は、先日事故でなくなった仲宗根幸市さんの著作「『しまうた』を追いかけて」に出てきた「奄美の逆(サカ)歌」を彷彿とさせるものがありました。
西夏族の末裔による秘密結社のメンバーが肉親の死を歌で悼むシーンもあり、遊牧民的テイストが漂っていたけどこちらもすごく印象的。
その他にも、村人の大半が「劉(リウ)」の姓を名乗る一族で(まるで沖縄の「門中」みたい)、なにか功績があれば一族の系譜にそれが書き加えられるとか、優秀な子どもがいれば一族がバックアップしてよい教育を受けさせるとか、成人の儀式とか、線香を使った目覚まし時計とか、避妊の方法(!)とか、ストーリーとは直接関係ないミンゾクガク(民俗学・民族学)的描写が面白かったです。
Posted by 唯ねーねー at 21:11│Comments(0)
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