2007年07月30日

「沖縄となった新宿」を行く。

新宿エイサー
(横田西多摩エイサー太鼓チーム)

昨日は新宿にエイサーを見に行ってきた。
今年で6回目という「新宿エイサー祭り」、やっぱり年々規模が大きくなっているらしい。始めは一枚刷りのチラシだったものが、今では立派なカラーパンフレットになっているし、会場数も今年は8つ。とても全部は回りきれない。中でも新宿伊勢丹前の新宿通りを中心とする5つの会場は集まる人数もすごくて、正直、うしろからのぞいてるとよく見えない。ムカッ

オープニングセレモニーが終わって、しばらく南風原町の津嘉山青年団のエイサーを見ていたけれど、あまりの暑さにギブアップ、伊勢丹の「大沖縄展」会場に避難。でもこちらもすごい人出。なんか購買意欲を喪失して屋上に。伊禮麻乃のライブを聴きながら、ブルーシールのパッションフルーツシャーベット食べてひと休み(美味しかった~)。

その後あちこちのエイサーを見たり、近隣のお店をウィンドウショッピングしたりして歩き回り、夕方5時から「やんばる2号店」で開催された沖縄ファンクラブの交流会に。

沖縄ファンクラブも毎年この日にあわせて、新宿の沖縄料理店「やんばる」で交流会を開いている。実はこの日にここで飲み会を開くのは至難の業……場所柄お客さんが殺到するからね~。そこはそれ、毎年交流会開いているファンクラブの実力と実績です。おかげで、炎天下のエイサー見物でカラカラに乾いたノドを、冷た~いオリオンビール(生ジョッキよ)でうるおす、という至福のひとときが味わえるわけ。いやもう、ヤバいくらい美味しかったです。

交流会での最初の話題はやっぱり新宿エイサー。年々規模が大きくなっている背景には、関東各地のエイサー団体の増加があるらしい。今年は世田谷区のふたつの小学校からもそれぞれチーム組んで参加しているし……
もはや沖縄出身者が故郷を懐かしんでとか、沖縄というアイデンティティを確認するためといった規模を越えて、「エイサー」というひとつのジャンルに成長しつつあるのかなーという感じもする。彼らにとって「新宿エイサーまつり」とは、ちょうどわたしたちの「沖縄芸能大会」のような、年に一度の大事なイベントなんだろうな、と思う。

交流会がお開きになって外に出てくると、ちょうどすぐ前でエイサーが始まっていた。昼間の大通りで最初に見た南風原町津嘉山青年会のエイサーだ。沖縄ファンクラブきってのエイサー通のコメントによれば、これは本場の「道ジュネー」を正確に再現しているとのこと。確かに地謡の唄三線も、「ヒューイッ、ヒューイッ」と鳴り響く指笛の迫力も群を抜いている。

津嘉山青年会のエイサー

それにパーランク隊の、あのパーランクをクイッと返す振り付けが独特で、うーんどうやってやってるんだ、と目を凝らしたけど結局よくわからなかった……(動画はコチラ

ひととおり踊りが終わったところで、それまで端っこで指笛などの盛り上げ担当に徹していたチョンダラー(道化役)たちがダーッと駆け足で散開し、「馬山川(ばさんがー)」を踊り始める。これ、もともとは八重山の「真謝井戸節(まじゃんがーぶし)」なんだけど、歌詞は全然違うし節回しも微妙に違う。なんといってもチョンダラーたちの動きが可笑しい。観客の女の子引っ張り込んで一緒に踊ってるヤツもいるし(爆)。

チョンダラーが観客をひきつけている間に、世話役っぽい人たちがポータブルの給水タンク(っていうのかな、あれ)とコップを持って、道路にしゃがんで休憩中の太鼓&パーランク隊の人たちに給水して回っていたのが印象的だった。やっぱり長年培ったチームワークはスゴイ。

トリを飾ったのは町田のエイサー隊。最後は「唐船ドーイ」で、観客も巻き込んで盛りあがっていた。


同じカテゴリー(OKINAWA)の記事
手水の縁
手水の縁(2013-09-29 23:51)


Posted by 唯ねーねー at 00:49│Comments(0)OKINAWA
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。