2007年09月01日

さばぬにゃ~ん

さばぬにゃ~ん

先日宮古島に行った時、狩俣のゲストハウスゆくいで盛り上がった話題がある。

宮古のイケメンミュージシャン、下地勇を世に出すきっかけともなった歌に「サバぬにゃーん」というのがあって、これは買ったばかりのサバ(ゴム草履)青しまぞおりを誰かに履いていかれてしまった男の嘆きを「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」という名曲にのせたもの。歌詞がバリバリの宮古言葉なので、どこかの外国語バージョンのように聞こえるが、NHKの番組「トップランナー」に下地勇が出てこれを歌った時に字幕スーパーの日本語訳がついて、その面白さは抱腹絶倒モノだった。

どうしてそんな事が起きるかというと、宮古でなにか集まりがある、となると、たいていの人は普段履きのサンダルとかゴム草履を履いて出かける。で、集まった先では入口に大量の履物があふれる、ということになるが、たとえば狩俣の集落の集まりとなると、かなりの割合が島の共同売店で買ったゴム草履で占められることになる。となるとどれが自分のか、というのは区別しにくいし、ことにお酒が入ってもともとおおざっぱな性格の宮古人がさらにおおざっぱになると……

ま、よく確認せずに自分のとおぼしきゴム草履を履いて帰ってしまうわけで、その後たまたま買ったばかりの「高級新品ゾウリ」を履いてきた人が帰ろうとして玄関で「サバぬにゃーん!(ゾウリがないぞぉ)」と叫ぶ、という情景が展開することになる。
で、その人はどうするかというと「ま、いいや」と適当にそこらのゾウリを履いて帰っちゃったりするので、「悲劇の連鎖」が繰り返されるわけです(爆)。

下地勇の歌でことにおかしいのは「お父達がサバばーき島中回り(父ちゃん達のゾウリは相変わらず村中をグルグル回っているし)」と「見いやみーんサバゆ我達がお父や今日まいふみ回りゅう(見たこと無いゾウリを僕の父ちゃんは今日も履いてるぞ)」というくだりで、どうやら宮古島で回ってるのはオトーリの杯だけじゃないらしい(笑)。

その話題を持ち出したら案の定、「島じゃあんなことは日常茶飯事なんだよ」と盛り上がること盛り上がること。ニコニコ

「ゆくい」のニーニーは「サンダル履きで出かけてゴム長履いて帰ってきたことある」とか言うし(メンバーに海人が混じってると往々にしてある事らしい)、「人に履かれたくないゾウリの時は、着いたらまずぞうりを隠す」だとか、「時々みんなが帰った後余ってることがあるよね(いったいどうやって帰ったんだよ)」とか、とんでもないエピソード続出。またまた爆笑させられることに。

確かにゴム草履って、形状が同じで色のバリエーションしかないので、他の人が履いてるのとダブる確率はかなり高い。実際わたしも喜如嘉の共同売店で買った黄色の島サバ黄しまぞおりを長らく愛用していたけれど、あちこちの離島で取り違えそうになったし、先日宮古に行ったときは(黄色の島サバがボロボロになって廃棄処分となったので)、以前西友の無印良品で買った真っ黒のゴム草履を持っていったら、伊良部島のゲストハウスで隣室の男性が同じタイプのゾウリを使っていて、上がり口で履くたびにちょっとした緊張が……ま、サイズが違うから取り違えることはなかったんだけど(笑)。

どうしても他人に履かれたくない、という場合は、ゴム草履の差別化をはかるしかないわけで、一番簡単なのはマーカーで名前を書くとか目印をつけるという方法。もっともこれはかなり目立つ形にしておかなければ意味ないわけで、とあるブログではかなり過激な手法が報告されている。(でもこれは履くのに勇気が要るよなぁ……タラ~

もうちょっとお洒落にやりたい(マーカーだと使ってるうちにだんだん色あせてくるし)、というわけで近年開発されたのが「島サバタトゥー」とか「彫りサバ」といわれるタイプ。これはゴム草履の白い表面を浅く彫り込むことで、下のカラー面を露出させて模様にする、という方法で、本格的な模様ともなるとテクニックが必要なので、専門の「彫りサバ職人」に依頼するのが望ましい。

で、今回わたしもMYサバをオーダーしてみました。赤しまぞうり
作ってくださったのは宮古島で猫二匹とともに暮らすゆかさん。「がらすの翼」というブログのオーナーでもあります。

商品名は「さばぬにゃ~ん」。柄のタイプは「花系」と「海系」の二種類。「海系」は海亀・やしの木・お魚・ハイビスカス等、「花系」はハイビスカス・プルメリア等で、個々の柄についてはお任せ。希望すればひらがなorローマ字で名前も入れてもらえます。代金は送料別で1800円。
欲しい、という方はゆかさんのブログ右下の「メッセージを送る」ボタンを押してご連絡を。

さて、せっかく入手したものの、どうやら今年は海にも島にももう行く予定無し……ということで、MYサバデビューは来年になりそう。トホホ。それまで部屋に飾っとくか。


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Posted by 唯ねーねー at 15:15│Comments(2)OKINAWA
この記事へのコメント
先日は僕のブログに来ていただき、ありがとうございました。
やはり島サバはこのように彫るのが一番いいかもしれませんね。

子供のには妻が名前を彫っていました。自分のにはイニシャルを。。。
でも、やはり「水虫」サバが最強ですね。。
Posted by とし坊 at 2007年09月02日 13:16
とし坊さま

コメントありがとうございました。
確かに「水虫」は天下無敵のキーワードですよねぇ(笑)。
Posted by 唯ねーねー at 2007年09月03日 21:47
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