MAREBITO@TI-DA

まずは沖縄民謡界の大御所、大城美佐子さん。
名古屋に来るっていう話聞いたときには「えっホント？　行く行く行く！」と即予約を決めてました。
だって那覇に行く時にはたいてい一度は「島思い」に行くんだけど、ご本人に会えたのはたった一度。そのときは「わお、超ラッキー」と思ったもん。

当日KOZAに行ってみたらあっちにもこっちにも知った顔が（笑）。やっぱりみんなこういういビッグイベントは見逃さないのね。

まるで「島思い」のステージがそのまま引っ越してきたような雰囲気で、ゆったりと沁みてくる感じ。
美佐子さんの演奏がまたスゴイのです。
リズムとテンポの「ゆらぎ」！　それと三線と歌の出だしのタイミングの微妙な「ずれ」！
古典のように最初から最後まできっちりとリズムを刻むのではなく、ひとつの歌の中にも緩急があって、
（古典でも緩急のある歌がないわけではありませんが）
三線の音が鳴ってそれに絶妙な間を持たせて歌が入る。

三線始めた頃は本人きっちり歌ってるつもりでも早くなったり遅くなったりしちゃいますが、そういうのとはまったく別次元の「ゆらぎ」なんです。絶～っ対にマネできない（笑）けど、あんなして歌えたらいいなぁ……（無理無理）

それから一曲だけ、三線を三板に持ち替えて演奏。これがまた軽やかで繊細な手さばきで、思わず見とれてしまいました。
三線弾くときの左手の指使いもとってもきれいで、女子としてはあこがれてしまいますね。自分もいつかあんなふうに弾いてみたい……（だから無理だってば）

そしてきのうのおおまりさんのライブ。
おおまりさんとは東京にいたころ三線サークルでご一緒した縁で、今回思いがけなくも「ゲストで一曲歌ってください」とのオファーを頂きました。
最近引越しにかまけてすっかり三線のお稽古がお留守になってたのであわてて泥縄練習（汗）。

古典の曲を、ということだったので、何にしようか迷った末、季節柄ちょうど今頃開花中のイジュの花を歌った「辺野喜節」を選択。リハーサルの時はいきなり声を張りすぎてエヘン虫に取り付かれ後半グダグダになってしまった（冷や汗かいた）けど、本番はうまくいきました。

ところが一曲では終わらなかったんですよ（笑）。
当日リハに行ったらいきなり「かぎやで風」も一緒に歌いましょうと言われ、
自分の出番が終わって完璧に観客モードに緩みきってたらアンコールのカチャーシー「豊年音頭」でまたステージに呼ばれ（ゆくし～！）、
都合３曲も歌ってしまいました。
でも新発見。女性ふたりで声を揃えて「かぎやで風」歌うのって、すっごく気持ちいいんですよ。
（今までそういう機会なかったもんなそういえば）

おおまりさんのステージそのものも、古典、民謡、笛の演奏、ポップス、ジャズ、朗読とそれはそれはバラエティに富んでてすばらしいものでした。
おおまりさん作詞作曲の「スプーン」という歌、スゴかったな。
スプーンのことを歌っていながら、とっても意味深で官能的。こんな歌聴いたの初めて。
あれはまたぜひ聴きたいものです。

この日は打ち上げの「深夜に味噌煮込みを食べに行くツアー」にも参加し、完璧午前様帰宅（爆）。
でもとても楽しかったです。
おおまりさん、また名古屋に来てね。で、もしよかったらまたステージに呼んでください。

さて来週は新良幸人・よなは徹のライブで強化月間後半戦。
来月は松田一利と川門正彦が来るし……
マジ懐具合がやばいです。