2013年04月28日

ライジング・ドラゴン

ライジング・ドラゴン

「新少林寺」以来久しぶりのジャッキー映画「ライジング・ドラゴン」を見てきました。
大傑作! とは言えないかもしれないけれど、「ジャッキーあるある集大成」みたいな映画。とても楽しかったです。

内容が「中国国外へ持ち出された美術品」というデリケートな部分に触れるため、ネットの評判は「毀誉褒貶相半ばする(若干好意的)」といった感じですが、その部分はあんまり深刻に考えちゃいけないと思う。最後のモノローグを広東語ではなく北京語でやっているように、ジャッキーも今では香港人である以上に中国人としての立ち位置を考えなきゃいけないわけだし、映画の市場としても中国全土は圧倒的ウェイトを占めるわけだし、日本にばかり甘い顔するわけにはいかないでしょ。ジャッキーなりに気を使ってるな、と思えるせりふもあるし、「車はやっぱり三菱なんだ~(笑)」というところが義理堅い感じがして好きだ。

「これが最後の超大作アクション」ということに対しては、いやもう本当、これ以上無理しないでください、お願いですから、という気持ちです。NGシーンの痛そうな場面もさることながら、インタビューにあった「最近ケガの治りが遅くなった」というあの言葉、わたしも日々実感しておりますから。自分の年齢をいやがおうでも意識させられることって、白髪とかシワとかシミとかよりも(それも凹むけど)、傷がなかなか治らなくなる、傷痕がいつまでも残るっての、これかなり精神的にダメージでかい。
ジャッキーも「残りの人生を車椅子で過ごしたくない」と言ってるけど、わたしだってジャッキーが車椅子の鬼警部役で出てくる「ポリス・ストーリー」なんて見たくないもの(笑)。
これからはあまり身体に負担をかけない、小道具ネタを活用した職人芸的アクションを見せていただければ十分です。

このあとマニアックなネタ話に展開しようかと思ったけれど、公開されてまだ間もないことですので、それはまた次の機会に。
でも、自分の過去作品を自分でネタにしちゃえるジャッキーって、やっぱりスゴイよな(笑)、と改めて実感。
そして今回の極私的ベスト・アクションは「ローラー爆走」でもなく「スカイダイビング格闘シーン」でもなく「秘密工場内スタジオでの三脚付きカメラを使ったアクション」でした。オチもベタだったけどここでいちばん笑った(爆)。


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Posted by 唯ねーねー at 23:44│Comments(0)みるきくよむ
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